西澤潤一名誉学長のご逝去の報に接し、謹んでお悔み申し上げます。
本会の名称にある「素心知困」は、西澤先生が初代学長に就任されるにあたり、西澤先生ご自身が作成された言葉です。
「素心」は、自分を見つめ直し、とことん考え抜いて本当の気持ちをさらけ出すことで本当の気持ちが分かるようになり、学ぶ心が出てくるという意味での造語。「知困」は、他人の苦しみを自身のものとして感じ、それを助けたいと思うが力がなく助けることが出来ない。それを残念に思い苦しむ。この気持ちを中国語で表現した言葉。ただ漠然と大学で過ごすのではなく、志を持って学んで欲しいという気持ちを込めて「素心知困」の文字を書かれました。
本会の設立の際にその名称を「素心知困の会」としたいとご相談に伺いました折、西澤先生には快くご承諾いただき、同窓会は今日に至っております。
本会では、2018年10月20日(土)の夜に、岩手県立大学開学20周年記念「ホームカミングデー」を開催致しました。
当日ご来場いただきました皆様にお配りしましたご来場記念品には、西澤先生直筆の「素心知困」の文字をプリントさせていただいております。
翌21日未明にご逝去される前、最期の夜に、同窓会にご来場いただきました会員・教職員の皆様へこの文字をお届けできたことに、改めて先生との深いご縁を感じております。
ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、先生の数々のご功績を偲び、謹んで哀悼の意を表します。
西澤先生、ありがとうございました。
岩手県立大学同窓会「素心知困の会」役員一同