周年記念事業「建学の森」整備

雄大な岩手山を背景に、かつては美しい調整池から大学の全景を望むことができた大学敷地南の東屋付近の森は、開学から20年が経ち、多くの緑が茂るようになりました。
自然の木陰に心地よさを感じられる一方で、この森ゆえの暗さや密閉感により、特に夜間に学生の安全を脅かすような事象が発生してしまっていたということについて、かねてより心配しておりました。
また滝沢駅方面から大学施設への短絡経路として、本来は道では無かった場所が人によって踏み固められた”けもの道”のようになっていました。

同窓会では、大学敷地東南角にあるこの森林緑地について、大学の緑を守り続けていただいている樹木医様や造園業者様と、安全・安心な森林について共に考え、県立大学開学20周年の記念事業として『建学の森』を整備しました。

《2018年9月26日更新》
ホームカミングデー昼の部『建学の森』完成記念式典の開催中止について

ご案内しておりました、ホームカミングデー昼の部「『建学の森』完成記念式典」は都合により開催を中止することとなりました。
『建学の森』は2018年9月末に工事が完了次第、自由にお立ち入りいただけます。大学祭・ホームカミングデー当日には、新しくなった『建学の森』にぜひお立ち寄りください。

◆整備主旨
同窓会20周年記念事業として下記キャンパス整備を行う。
同窓会名称「素心知困の会」由来の石碑のある森を整備し、明るく健全でさらに親しみのある森(リトル里山)とする。
*素心知困の石碑:初代西澤学長揮毫の石碑。キャンパス東南角の丘の森に設置。

◆概要 及び 整備方針
1)植栽後20年経過した森は繁茂し、見通し悪い処、暗がりで不審者が出没しやすいなど、心地よさや安全面などに支障が出ている。繁茂しすぎた森の一部を「間引き」「剪定」等により見通し良く明るい森に変える。
2)自然発生的に人の踏み跡が滝沢駅方面から建学の丘へ出来ている。歩きやすいように砂利敷等を行い森の中の小径として整備する。
3)同上の建学の丘への入り口に当たる一帯の樹木の整姿剪定を行い伸び放題の樹木を見栄え良い形に整える。
4)森の中の小径沿いに足元灯を設置し、暗い時でも安全な建学の丘にする。
5)建学の丘美化増強と不審者抑制
森の中にカタクリを植えたり、花(マリーゴールド ベゴニア パンジー インパチエンス チュウリップ等)を植え、美化増強、心理的不審者抑制を図る

▼開学当初の様子

▼2018年整備着手前の様子

※記載の内容は予告なく変更される場合があります

『建学の森』整備に寄せて

このたび同窓会の皆様によって整備された場所は、第1調整池の掘削土砂を盛り上げた丘です。外構・植栽計画では「ブナの森と丘」と名づけられ、「ブナ主体の森に望楼を置き、池越しに大学建物群、そして岩手山を望む。初代学長西澤先生書の石碑を建立する」こととされました。ブナは、岩手県の山地を代表する樹木で、岩手山、八幡平などの中腹に広く分布しています。(大学の標高は、ブナが自然に分布する標高よりも低いのですが、設計者は、ブナの森を大学内に作ることによって郷土を代表するブナの森の美しさを学生に知ってもらおうと考えたのかもしれません。)計画に従い、ブナを中心にクヌギ、イタヤカエデ、イヌシデ、ヤマザクラ、ツガ、トドマツなどが植栽されました。
その後、カラマツ防風林の一部が伐採されたことを契機に100年の森構想が策定されます。この計画に沿って開学10周年以降、毎年地元の川前保育園の園児によってどんぐり拾い、どんぐりの播種・植樹が行われてきました。
開学20年を経過し、当時植えられた木々や園児の植えた木々は大きく生長し次第に見通しが悪くなってきました。このため、今回の環境整備で間伐や枝払いなどが行われたことによって、当初の計画どおり見通しが良くなり、また樹木の生育にとっても良い影響あると思われます。素心知困の石碑からは、池越しに春は満開のサクラの花と岩手山・大学の建物群を望むことができるとても素敵なビューポイントです。今回の歩道や環境整備によって多くの人が訪れることを期待されます。

「建学の森」整備事業 監修 総合政策学部教授 渋谷 晃太郎 先生